2016 07,11 08:06 |
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昨日は参議院選挙がありました。
広島の投票率は49.58%だったようです。二人に一人は投票に行っていないということですね。 イギリスの国民投票を見て、民主主義に対する投票の大切さを実感したので、もう少し投票率が上がるのではないかと思いましたが、残念です。新たに有権者になった18,19歳の投票率がどうなのか気になりますが、この年齢の投票率が高ければ将来に対して少し期待が持てるのですが。 選挙結果については、色々思うところがありますが、またにします。 とりあえず、改憲勢力(公明党は、加憲だそうですが…)が2/3以上の議席を確保できたことは素直に喜びたいと思います。 今日の産経新聞の見出しです。大きいですね。産経新聞にとっては感無量でしょうね。 さて、話はぐっと些末なことになりますが、ベッドの話です。 当院にはベッドが4台ありますが、そのうち2台が電動ベッドです。処置室と手術・レーザー室に置いています。 やはり処置にはこれが必須ですよね。中腰で処置を行うと絶対腰痛の原因になりますし。 通常はこれで十分なのですが、やや忙しくなると処置室のベッドだけでは処置がまわらなくなり、2診のベッドも処置で使用します。そうすると、ここにも電動ベッドが必要かなぁと思うようになりました。 ただし、別の2台と同じ70cm幅のベッドだと少し大きすぎて診察室が狭くなります。60cm幅で検討していました。新品で購入するとだいたい税抜きで20-22万円くらいですね。 ベッドなんて別に中古でも構わないし、電動ベッドは構造が単純なので、そうそう壊れるものではなさそうだし、ヤフオクで何かいい出物はないかなぁと時折検索していました。 ポイントは、送料ですよね。安く買っても、この手のものは家財便になるので送料が高い。ですので、あまり遠方からの出品では送料が数万円もかかり、安く買った意味が希薄になります。 ですので、中国地方内、もっといえば広島県内、さらにいえば広島市内なら自分で運ぶことも可能です。 そんな都合のいい出品などそうそうあるはずもありませんが、、、たまたま見つけました。 呉からの出品です。程度の良悪はわかりませんが、とりあえず完動品だそうです。幅は60cmで条件にはぴったりです。 あとは自己責任ですね。運次第とも言えますが。 二人で競い合い、落札しました。落札金額は新品の1/4といったところです。 中国労災病院に勤務していたときに呉には3年間住んでいたので、土地勘があります。昨日次男を連れて受け取りに行きました。 デジカメを忘れて行きましたので、道中の写真はありません。 自家用車のオデッセイに何とか入るサイズでした。 クリニックに運び入れたところです。 上のマットの部分ですね。 予想よりはきれいでした。同じベルモント製ですが、タイプとしては現在当院にある電動ベッドの一つ前の機種になるようです。 足下にはキャスターがついていました。おかげで車から降ろした後クリニックまで簡単に移動できましたが、そのかわりキャスターから固定用の足に換えないといけません。これが結構大変でした。 厚さの薄いスパナを買いに行き、何とか交換しました。車のジャッキを使えばよかったと後で気づきました。 関節部にすべて油を差して、 あとはマットを固定して。 蛇腹をマットに固定して。 ベッドカバーを掛けました。190×70cm用のカバーなので、少しよれるのが難点です。 何とか快調に稼働できています。 高くベッドが上がることは処置をする上で何よりものメリットですが、固定式よりもベッドが低い位置まで下がることも、患者さんが移動する上で大きなメリットですね。ご高齢の方に高いベッドに移動してもらうのは何かと大変でしたので。 あとは、せめて3年間くらいは壊れずに動いてほしいと願うばかりです。 PR
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2016 06,30 09:54 |
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以前から、肝斑の治療について色々考えていましたが、、、
ようやく、昨日肝斑のレーザートーニングが可能であるMedlite C6のデモ機を借りることができました。 昨日、業者さんに搬入してもらい、セットアップしてもらいました。 このMedlite C6はQスイッチNd:YAGレーザーという機器に分類されます。 難しいことは書きませんが、1064nmと532nmの波長のレーザーを瞬間的に高エネルギーで照射できる機械です。 割と小さく、洗練された形です。100Vの電源で使えるのがうれしいですね。 興味があれば、ジェイメックのホームページを見てください。 https://www.jmec.co.jp/products/laser/medlitec6.html 1064nmと532nmの波長のレーザーはいずれも黒い色素に吸収されますので、シミの治療を行うレーザーということになりますが、1064nmのレーザーの方が皮膚の深いところまで到達しますので、やや青っぽい色をした深いシミにも効果があります。 逆に、老人性色素斑やほくろなど表面のシミについては、532nmのレーザーの方が効果があります。 肝斑には1064nmの波長で治療を行います。 肝斑は強いエネルギーを与えると、帰って色素を生み出すことがあります。そうすると、レーザーで消えていく色素よりも、新たに生み出される色素の方が多くなり、結果としてシミが濃くなることがあります。これが、肝斑の治療の難しさですね。 このMedlite C6は1064nmのレーザーを弱いエネルギーで連射することができます。肝斑は境界が不明瞭ですので、このレーザーを区域毎にスポットを並べて照射することになります。 こんな感じですね。 現実的には頬に当てるなら、3等分くらいに区切って、上の図のように横方向、縦方向に照射します。 これを1週間毎にくり返し、だいたい1クールが4-5回照射するようです。 試しに、身内に照射してみました。 両頬部に認めらるもやもやとしたシミに照射してみました。肝斑でよいと思う所見です。 特に痛みはなく、照射後の赤みもほとんどありませんでした。クーリングさえも必要ない感じです。ダウンタイムはほぼ皆無ですね。 せっかく借りているので、その間は無料でどんどん照射したいところです。 ただ、通常の診療とのバランスが難しいので、たくさんの方への治療は無理です。 平日の午前10-12時の間に限り、1日3名くらいが限界かと思っています。 もう少し運用法を検討して、またお知らせしようと思います。 |
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2016 06,07 11:22 |
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6月4日(土)、6月5日(日)は日本皮膚科学会総会に出席するため、京都に行きました。
これまで学会に行くときには、土曜日の午前の診察が終わってから出かけていました。そのため、学会場につくのは夜になり、懇親会に出席できるかどうかというくらいで、学会でしっかり勉強することは難しかったです。 当院の入居するビルの他のクリニックさんでは、学会出張での休診がわりと頻回にあり、当院だけが学会休診をしていない感じでした。スタッフの無言のリクエストも何となく感じていました。開業して3年が経過しましたし、この度は思い切って6月4日(土)を終日休診にして朝から学会に出席しました。自宅を6時半に出発し、京都には9時過ぎに到着しました。 京都の国際会議場はとても広く迷路のような建物ですが、それでも人人人…とたくさんの参加者がおられました。20年前頃の皮膚科の学会はかなり閑散としている感じでしたが、それからすればずいぶん学会参加者が増えてなぁ~と言う印象です。 特に、ランチョンセミナーは整理券が必要になりましたし、その整理券も配布して1時間程度ですべて切れてしまう始末です。 懇親会も人人人…でした。 懇親会の様子です。デジカメを忘れたので、ぼろいスマホでとったわずかな写真です。懇親会場はここ以外にもたくさんありましたが、いずれも人でごった返していました。 教育講演でも少し興味のありそうな講演は入りきらないほどの人でした。 こうなると、少し考える必要がありそうですね。 例えば、皮膚科総会を西と東に分割して行うとか。どうしても、医学部のある大学が関東に集中しているので、東と西でかなり参加者に差が出そうではありますが。 勤務医のときには、皮膚がんや手術の演題ばかり聞いていましたが、開業して3年も経つと、その領域のことにはとんと疎くなりました。 興味があるのは、明日の診療に役立つことばかりです。 特に、レーザーの治療については色々知識を仕入れて帰りました。 肝斑に対するレーザートーニングに興味がありましたが、あまり肯定的ではない話を聞きました。むしろ、トーニングよりも、濃いシミと薄いシミに分けて、濃いシミにQスイッチレーザータイプのレーザーを、薄いシミにロングパルスレーザーを重ねて照射して、非常によい結果を出されている症例を見ました。 当院にはロングパルスレーザーがあるので、Qスイッチ型のアレキサンドライトとヤグレーザーを購入すれば同様の治療が可能になります。 さてさて、購入するかどうか、、、悩みどころですね。ざっと見積もっても、800万円くらいはしそうですので。 夏になると、湿疹、とびひ、あせもといった一般的な皮膚疾患の患者さんが多くなります。そうなると、シミの治療に力点を置いた診療をすることは困難になります。 導入するにしても、秋~初春限定で治療するかでしょうね。それで、ペイするかどうかは疑問ですが。 といいつつも、ジェイメックとの面談で、6月末にQスイッチヤグレーザーのデモ機を借りることになりそうです。いわゆるレーザートーニング用の機械です。 借りる期間は3週間です。その間に毎週照射しても3回ですので、その間だけで肝斑の治療が完了することはありませんが、興味のある方には照射できると思います。といっても、診療の合間におこなうので、特別にモニターを募ることはできません。診察されたときに余裕があれば、、、と言う程度になります。平日の午前11時前後が一番余裕がありそうですね。 |
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2016 05,31 11:09 |
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今日から交流戦ですね。
千葉ロッテが毎年交流戦に向けてポスターを作製しています。 今年は、ガンダムもどきがテーマだそうです。 鯉人たちの悲劇が始まるとのこと。ロッテなど、ガムのように噛み捨ててやりたいですね。 とは言いつつも、毎年分の悪い交流戦ですので、何とか最低5割で乗り切ってほしいです。昨年10もあった貯金を全てはき出したベイスターズのようにならないためにも、ここが胸突き八丁と思って頑張ってほしいです。 気になるニュースですが、 オバマさんのことは色々書いたのでもういいですね。オバマさんの書簡がすべて中国新聞に掲載されていたので、久しぶりに英語を読んでみましたが、なかなか難解でした。あの文章が同時通訳できる人はすごいですね。尊敬します。 それよりも、 北海道の7歳男児の行方不明のニュースが気になります。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00010001-doshin-soci http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160530-00000005-asahi-soci ヤフーニュースでこれを見たときに、コメントには父親が怪しいとか、虐待に違いないとかそんな内容が多かったです。今朝のテレ朝のグッドモーニングでも中尾彬や元官僚の岸などがしつけではなくて虐待だなんて言っていましたが、そうでしょうか。 もちろん事実はわかりませんが、これらのコメントは子育てをしていない人間のコメントだと感じました。子供を育てていれば、カッとして懲らしめようと思うことなんてしょっちゅうです。我が家でも3年くらい前に三男が道路を走る車に石を投げて、運転されている方からきついお叱りを受けました。もちろん、当然のことです。車に当たらなかったので、傷がついたりはしなかったのですが、それがもとで事故を起こされていれば取り返しがつきません。 このときは三男を半日以上家から閉め出しました。 こういうことは子育てをすれば誰だって経験すると思います。きれい事だけで、子育てはできないですよね。 この家族も、やんちゃが過ぎる子供を懲らしめようとしただけではないかと思います。世間体を気にして,,,というのは、確かに誉められたことではありませんが、気持ちはわかります。 僕にしては珍しく感傷的ですが、この事件についてはどうか子供が無事で発見されてくれないかと願うばかりです。そうでなければ、この両親は立ち直れないのではないかと心配します。 さて、話は変わります。 封筒のことです。 開院前にクリニックの封筒を作るように勧められました。しかし、お金がかかるし、封筒なんて別に印刷でもよいと思い、それからずっと印刷で済ませています。 パワーポイントで封筒にあわせてデザインを作り、封筒にそのまま印刷しています。 無地の封筒です。 アスクルで大量かつ安価で購入できます。 インクジェットプリンターで印刷すれば終了です。 カラーでプリントできますし、特に何の問題もありません。 ただし問題なのが、大きな封筒です。 通常、クリニックで使う封筒は長形3号と角形2号です。長形3号はまさに上で印刷した封筒ですね。しかし、角形2号封筒はA4のプリンターでは印刷できません。そのため、同じ方法は使えないんですね。 では、どうするか。一番簡単なのはA3まで対応のプリンターを買うことです。 あるいは、A4のラベルシートに印刷して封筒に貼るかですね。 パワーポイントでラベルを作製。 ラベルシートにプリント。 これを無地の封筒に貼ります。 ペーパーカッターで切ります。 A4が1枚で5封筒分のラベルができますね。 封筒に貼ります。 ちょっと格好悪いけど、まあ角形2号の封筒はほとんど使わないので、これでもいいかって感じです。 しかし、たまたまA4までのプリンターで角形3号の封筒にプリントする裏技がyou tubeにありました。 なるほど。単純ですが、目からウロコでした。 早速やってみました。 封筒をA4に併せて織り込みます。 手差しでインクジェットプリンターに差し込みます。 このように、印刷できました。折り目がつくのが、、、、ですが。 両方並べてみました。 どちらがいいですかねぇ。 やはり、折り目が、、、。そして、1枚ずつ手差しでプリントするのは結構手間ですね。 経費を節約したい方には試す価値があるかもしれません。 |
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2016 05,11 22:14 |
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オバマさんの広島訪問が決まりましたね。
これはかなり思い切った決断ですね。アメリカでは、原爆投下は戦争を早く終結させ多くの米兵の命を救った英断だと考えられていますので、その大統領が広島に行くということは国内的にはかなりリスキーなことなのだろうと思います。その意味では、オバマさんの決断には大きな敬意を覚えます。 もちろん、オバマさんとしての事情もあるのでしょう、ノーベル平和賞をもらったのに、アメリカの核兵器は一向に減らないし、むしろ核保有国は増える一方です。そのため、核兵器廃絶に向けての姿勢を示す、いわばレガシーづくりに広島が利用されているとも言えますね。 オバマさんの広島訪問の背景には、決して謝罪を求めないという日本側の姿勢が明確に示されたことがあるそうです。これについては、賛否両論のようですが、僕も謝罪には違和感を感じます。 原爆が無差別殺人で戦争犯罪であることはそうなのでしょうが、ただ兵器とは元来そうしたものです。もし、あの時点で日本が原爆を有しニューヨーク上空まで運ぶ能力があったなら、躊躇なくニューヨークに投下したと思います。人道上の見地から良否を判断することなんて絶対なかったでしょう。もちろん、すでに虫の息だった日本に原爆を落とす必要性があったかどうかは疑問ですが、それを含めて戦争とは悲惨なものだということですよね。二度と戦争を起こさない、巻き込まれないためにも、国防について国民的な議論が必要です。そして、国防を争点にして衆議院選挙を行ってほしいものです。 さて、話は変わりますが、 開院して3年もすると徐々に床が汚れてきます。これまではずっと3か月ごとに自分でワックスをかけてきました。長男と次男に小遣いを渡して手伝わせたこともありますが。 ワックスをかけるといったんは表面に光沢が出ますが、ワックスそのものに汚れが染みつき、だんだんとくすんだ色になってきました。 一度ワックスはがし剤を買ってきて使用してみましたが、手作業でワックスをはがし取るのは到底無理と分かりました。 いつもかけているワックスは、この昔からあるオールワックスです。子供のころから見たことがあるので、ワックスの定番なのでしょうか。 このワックスとりを買ってきて、一度床にかけてからワックスこすり取ろうとしましたが、大変な労力です。途中で手の力が入らなくなり、断念しました。 まだらにワックスが剥がれて、かえって汚くなりました。 筋状に見えるところが剥がれたところです。 さすがに素人には無理と悟りました。 また、いつも診察している椅子の下には黒い汚れがワックス内にしみこんでしまい、ふいてもこすっても取れません。 そのため、業者に清掃を依頼することにしました。 どこがいいのかわからないので、当院の入居するビルの共用部分を清掃されている業者にお願いすることにしました。見積もってもらいましたが、予想よりはずっと安い金額でした。これなら、最初から頼めばよかった。 本日、9時から清掃が始まりました。 ソファーなどは業者が移動してくれますが、パソコンや医療機器はこちらで移動する必要があります。そのため、いつも通り7時に医院に行き、パソコンの配線を外して移動しました。パソコンは急な停電に備えて、無停電電源装置(UPS)に繋がっています。これを普通に外してよいのかどうか悩みましたが、問題なかったようです。 9時過ぎから作業が始まりました。プロの仕事は早いです。あっという間にソファーや机が移動され周囲に養生シートが張られました。床にワックス剥離剤がまかれ、ポリッシャーでどんどん剥がされていきます。 中に人がいると作業がしにくいそうなので、退散して作業終了後に連絡をもらうことにしました。 作業終了後です。13時前には終了しました。 まだらになっていたところもすっかりきれいになりました。 診察室の椅子の下の汚れも嘘のように取れていました。 レーザーや電動ベッドは移動が面倒なので、レーザー室と処置室の奥は作業してもらいませんでしたが、こんなにきれいになるのなら無理をしてでも移動すればよかったです。 まあ、次の課題ですね。 自分できることは自分でやろうといつも思っているのですが、やはり餅は餅屋というか、プロの仕事は違いますね。 これからは、2年に1回くらいはワックス剥離をお願いしようと思います。 |
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2016 04,02 14:12 |
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当院は平成25年4月2日に開院しましたので、本日で丸3年が経過しました。
火曜日に開院しましたが、閏年があるため4日ずれて今日は土曜日ですね。 診療開始前に、1Fのクルーズ薬局から3周年のお祝いを頂きました。 特段のイベントも予定していませんが、この3年間支えて頂いたスタッフへせめてものお礼にと妻がショートケーキを買ってきました。といっても、開院時からのスタッフは2名だけになってしまいましたが。 沼田のジョリーフィスのケーキです。 昼にレーザーと手術をしている間に、僕と妻のもの残し、それ以外はすでに食べられておりました。 最近は忙しかったり、暇だったり、ムラの多い診療ですが、開院した当初から考えるとずいぶん余裕も出たし、患者数も増えてきたと思います。 法人化も含めて、今年は色々考えることが多そうです。 午後の診療があるので、とりあえずこのくらいで。 |
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2016 03,22 13:33 |
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前回の診察券のDIYについてにはわりと反響があり、ダイナのユーザーからの問い合わせもありました。診察券なんてものは、皆さん、できれば安く済ませたいけど、思い立って苦労するのは面倒くさいというところだと思います。安っぽいものはイヤだという方もおられますので、そこは考え方次第ですね。
この度は診察券ではありませんが、それに関連することです。 診察券を作製するには、それ専用のプリンターとラミネーターが不可欠です。 しかし、当院のようなビル開業では、もともとキチキチのスペースで行っていますので、これ以上新たにものを置く余裕がありません。 そのため、現状のスペースを損なわないように、移動棚の造作を考えました。 考えられる場所は、柱と受付後ろの陳列棚の間のスペースです。ここに棚用のレールを4つ付けて、そこに移動棚を設置するというアイデアですね。 困ったことは、陳列棚は梁と背板が組み合わされており、背板の部分が梁より4㎜ほど奥まっていることです。レールを付けるには、梁と背板の高さを合わせる必要があります。また、背板はやや薄いので、レールを固定にはやや不安が残ります。背板の上に4㎜の合板を貼り付けることで、その補強にもなります。 梁が少し飛び出ていますね。 サシガネで図ると、ちょうど4㎜ほど梁が出ていることになります。 4㎜の合板をナフコで探しました。それを背板の大きさに合わせてカットしてもらいました。 さらに、表面のみ白のペンキを塗りました。 さすがに、塗りむらがあっては格好が悪いので、塗っては400番のサンドペーパーで整え、さらに塗って、計3度塗りしました。写真は1回塗ったところです。 ここまでは下準備で、連休の日曜日の朝に作業を開始しました。 ペンキを塗った合板の裏に木工用ボンドを塗ります。 そして、背板の上に接着。 上部も同様です。 こうして、レールを付けるための補強が完了しました。 だいたいの位置決めをしたらボードアンカーを打ちます。下地探しで下地があるところには直接木ねじを打ちます。 棚受けレールを固定しました。 水平器で左右の平行を保ちつつ、手前側にもレールを付けます。 ナフコには白色のレールが2本しかなかったので、やむを得ず、柱の後ろは銀色のレールです。 陳列棚の上は白色のレールにしました。ここはアンカーは不要です。 左右の高さがあっていなければ、棚がガタガタしますので、そこは細心の注意が必要ですね。 棚板は90×30cmの白色のものが売っていました。それを購入し、70×30cmにのこぎりで切りました。 棚止めに合うように、彫刻刀で削って凹みを作りました。彫刻刀って、中学生以来ですね。次男のものを借りました。 安いプリンターですので、無線LANはありません。コードを這わせる必要があるため、モールで配線しました。 そうやって、完成した棚です。プリンターとラミネーターを置いています。あとは使い勝手によって、受付スタッフに移動してもらいます。 素人の造作としてはまずまずではないでしょうか。自己満足ですが。 |
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2016 03,12 08:11 |
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3月も半ばにさしかかり、段々暖かくなってきました。
相変わらず耳閉感が続いており、アデホス、デパス、メチコバール、イソバイドを2週間内服してもあまり変化がないため、水曜日にこころ耳鼻科を正式に受診しました。聴力検査をしてもらいましたが、低音で聴力がやや落ちているものの、年齢からすれば聴力は良好といわれました。ステロイドの内服の適応ではないとのことで、柴苓湯を処方してもらい経過観察中です。少し改善してきた感じもします。気にしないようにすることも重要なんでしょうかね。 さて、今月末で開院して3年が経過します。 現在の患者番号は15328です。1001から開始していますので、多少の誤差はありますが14327人の患者さんが受診されたことになります。ありがたいことです。 当然、その人数相応の診察券を発行したことになります。診察券は当初は開業時の仲介業者に発注しました。その後、ネットから「診察券ドットコム」というサイトを見つけて、そちらに発注しています。詳しくはここに記載しています。 最近は、だいたい2000枚単位を半年ごとに発注しているようです。2000枚の価格が5万円程度というところでしょうか。1枚あたり25円くらいですね。それでも、もともとの業者からすれば半値以下です。 この度、思い立って、診察券を自作で作ることにしました。 きっかけは、当院が使用している電子カルテダイナミクスのメーリングリストで、ダイナをカスタマイズして診察券を自作しているという書き込みを読んだためです。これを読んで、結構おもしろいなぁと思いました。 自作の診察券を発行しているクリニックは結構あります。エーワンなどのマルチカードに印刷してラミネートという方法ですね。そのラミネートの上から、油性マジックでIDナンバーと名前が手書きされるという感じです。 これだと、診察券の作り置きが可能ですし、準備も簡単です。 しかし、ダイナをカスタマイズして診察券を作ることによって、カルテ情報を診察券に書き込むことができます。(といっても、IDナンバー、氏名、生年月日くらいですけどね。) つまり、ラミネートする前の診察券に患者情報を書き込んで、その上からラミネートできるということです。上からマジックで書くよりも、少し手間が省けるのと、少しオンリーワン診察券の印象がしょうじるかもしれません。 文章で書いてもわかりにくいですね。 まずはエーワンのマルチカード印刷用の用紙を買います。 このときに、名刺サイズとキャッシュカードサイズがあります。 名刺サイズの方が色々と印刷が容易です。後で書きますが、ほとんどのプリンタが名刺サイズまでの対応ですので。しかし、元になるカードが名刺サイズだと、ラミネートするとそれより大きくなります。そうすると、財布のカード入れに入らなくなり、不便です。 そのため、キャッシュカードサイズに留めることにこだわりました。 ラベル屋さんというソフトを用いて、プリントしました。デザインはとりあえず仮です。 48㎜×76㎜大です。キャッシュカードより一回り小さいくらいですね。 もとの診察券がキャッシュカード大ですので、比較するとよくわかります。 ダイナミクスという電子カルテはマイクロソフトのアクセスというソフトを使用していますので、アクセスのモジュール機能が使用できます。 通常、電子カルテのインターフェースは各々のメーカが厳しく管理していますので、ユーザーが勝手に換えるなんてことはできません。その点、ダイナミクスは個人が自由にカスタマイズできるという、何とも自由な電子カルテです。もちろん、自己責任ではありますが。 IDナンバー、患者名、生年月日を患者マスターから呼び出して、印刷するというコマンドのモジュールです。 偉そうに書いていますが、実はダイナのメーリングリストを介して知り合った福井県の整形外科の先生にメールでお願いして、このモジュールを添付しておくってもらいました。それを、自院のダイナにインポートして使用しています。(ここは結構苦労しましたが。) それを、診察券のレポートに変換したところです。患者名は僕ですね。 ここで大いに苦労したのが、頂いたレポートは名刺サイズでしたので、これをキャッシュカードサイズに変更するために、色々と調整が大変でした。なにせデザインビューは拡大できず、小さい調整をするのに手が震えるような感じです。おそらく対応法があるのだとは思いますが。 この裏面の印刷用にはこのすさまじく簡略化されたプリンタを買いました。なんと3000円あまりです。いくらなんでも安すぎですけどね。デフレの一端を見た思いです。 問題は、この用紙固定のガイドが名刺サイズまでしか対応していないということです。 この用紙を入れても固定できず、左右にぶれてしまいます。元々が小さいカードなので、少しでもずれたら致命傷ですね。 ここは色々考えました。両サイドにスペーサーを設置する方法を、既出の整形外科の先生からアドバイスされました。あるいは、左端をあわせて、デザインで調整するかですね。 結局、縁なし印刷で左と上の余白を極限まで削ってみました。カードはガイドの左端にピタッと合わせてから紙を送りました。 そうやって、何とか収まるように印刷できるようになりました。 ラミネーターも購入しました。 ラミネートフィルムはキャッシュカードサイズです。 ラミネートしてみました。 試作品第1号です。 裏も何とかサマになりました。患者はデモ患者です。 デザインはまだまだ微調整が必要ですが、大まかな手順はこれで大丈夫と思います。 概算すると、1枚あたり5円くらいになりますかね。これまでの1/5程度のコストになります。 受付の机にはこれ以上、プリンターやラミネーターを置くスペースがないので、これを設置する棚の増設が必要です。 これは、マンションのリフォームで鍛えたスキルがあるので、何とかなりそうです。 ケチな話ばかりで恐縮ですが、色々工夫をするということは楽しいことでもありますね。 |
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2016 02,02 09:54 |
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今月から新しい看護師さんに加わってもらいました。
1月は、常勤看護師1名で乗り切りました。妻(看護師)にもフル回転で手伝ってもらいましたが、家庭との両立が大変で喧嘩の連続になってしまいました。 しかし、これで一安心です。 さて、 前々回に日経平均株価のことを書きましたが、結局は6回の値上がりがありましたので、過去最少ということはありませんでした。 特に、日銀が1/29にマイナス金利を発表してからは大幅アップが続いています。このマイナス金利の是非は色々新聞その他で論評されていますが、確かに禁じ手のような感じがしますよね。お金を預けて逆に手数料を取られるというのは、一般人の感覚ではありえないと思います。市中の銀行相手の日銀だからできる政策ですよね しかも、円安誘導が目的ではないかとIMFからも睨まれているようです。日銀はデフレ対策と釈明していますが、量的緩和と違って、そのいい訳が通用するのでしょうか。 さて、昨日、とある会社からボールペンが送られてきました。 見ると、「こころ皮ふ科クリニック」の刻印が。おおっと思い、誰か親切な方が送ってくれたのではなんて思いましたが、そんな甘い話はありません。 電話番号が載っている時点で違和感がありますね。 開院3周年の記念品を作らないかというお勧めでした。100本でいくら、300本でいくらなどと書いてありました。患者さんや関係者などに配布するための記念品ですね。 開院10年目のクリニックに記念品をもらったことがありますが、普通3年目で記念品を配るなんてことがあるのでしょうか。 「クリニック 3周年 記念品」でググって見ると、確かにありました。歯科と美容系のクリニックが主ですが、一部は小児科、内科などでも記念品を配られているところがありました。トートバッグだったり、しおりだったり、色々ですが。 感謝の意を表すということもありますが、販促グッズならぬ「診」促グッズの要素が大きいのでしょうか。もちろん、それは個々で事情が異なると思います。 当院はというと、、、、残念ながらその気はありません。そちらに投資するなら、以前にも書きましたレーザーなどの治療器具に投資を考えます。開院10年目なら少し考えるかもしれませんが。 でも、ボールペンはありがたく使わせて頂きます。 今日の産経新聞を読んで、医療について驚いたことがあります。 糞便移植療法という治療です。 内科の先生や潰瘍性大腸炎に苦しむ患者さんにはすでに常識的な治療なのかもしれませんが、不勉強な僕は新聞で知りました。 簡単に説明すると、腸内細菌を整える目的で二親等以内の他人の便をフィルターなどで濾過した後に患者さんの腸内に注入するという治療法です。細菌叢を整えることで大腸炎の改善が図られるそうです。 これまでに、自分の体液を用いる治療は色々聞いていました。皮膚科の関連でいえば、治りにくい皮膚の傷に対し多血小板血漿という血液を遠心分離器でどんどん濃縮してできた液体を注射する治療があります。これは大学病院レベルでは広く行われている治療です。他には、肝臓がん+肝硬変などで腹水(お腹に水が溜まること)が多い患者さんでは、その腹水を抜いてフィルターでがん細胞を除いた後血管内に点滴するという治療があります。これも、大学病院で行われているのを見たことがあります。 しかし、他人のしかも便を注入するという治療法にはいささか驚きました。もちろん、注入するのは便自体ではなく、便から抽出された腸内細菌叢ですので、ややネーミングが刺激的すぎる感じもします。 考えてみれば、臓器移植もまったくの他人からの臓器を移植するのだから、別に不思議はありませんよね。(もちろん、免疫が適合すればの話ですが。) 医療は日進月歩ですので、これからも常識をすっかり覆すような治療が開発されるんでしょうね。皮膚科関連では、なかなかそんな治療がないのが寂しいですね。 |
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2016 01,08 18:45 |
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あけましておめでとうございます。
といっても、今日は1/8です。新年が明けて、すでに1週間以上が経過してしまいました。 ブログの更新が遅すぎですね。 当院は、1/5から診療を開始しました。1/5と1/7はさすがに患者さんが多かったですが、本日はいつもの午前診に戻ってしまいました。暖かくなるまでは、暇な診療が続きそうですね。それでも、今冬は雪が降らないだけ、昨年よりもましかもしれませんが。 今年の4月で開院して3年が経過することになります。 たかが3年ですが、されど3年ですね。 昨年を振り返ってみると、 診療上のことは、日々の繰り返しですので、よほどのことがないと驚くことはなくなりました。 収益はどうでしょうか。いわゆるキャッシュフローは確保できていると思います。ただ、昨年の11月は初めて前年同月比でわずかにマイナスになってしまいました。開業して3年目でこれはなぁと思いましたが、誰からか忘れましたが年賀状に11月は暇でしたと書いてあったので、全体的にそうだったのでしょうか。皮膚科は暑いか寒いかはっきりした方が、患者さんは多いと思います。昨年は暖かく、夏の延長のような11月でしたからね。 スタッフの確保については、今年も頭を悩ませそうですね。昨年は4人のスタッフが退職されました。結婚や転職という円満退職がほとんどですのでやむを得ないことではありますが、その補充は大変です。 特に、ここ数年は人手不足がすべての業種に及んでいるようです。特に看護師はいくら募集を出してもほとんど応募がありません。これもアベノミクスの成果と考えれば、喜ばしいことではありますが、これから人口減少が続くと、この人手不足が常態化していきそうです。政府は女性や高齢者の社会進出でカバーすることを目指しているのでしょうが、それには限界があると思います。女性や高齢者の誰しもが働きたい訳ではないのですから。 現実的には、他国からの移民を考える必要があるのではないでしょうか。フランスを除く先進国はどこでも出生率が頭打ちですが、代わりに移民で労働力を確保しています。保守層の人たちはこの移民を毛嫌いされますが、もう少し柔軟に考えることも必要かと思います。確かに、フランスのテロをみると悩ましい気にもなりますが、このようなことが起こらないようにするには、しっかりとした移民政策とその後の生活保障ですよね。日本の国柄に順応してくれて勤労意欲のある移民なら、働かず惰眠をむさぼる日本人よりよっぽどいいと思います。ただし、受け入れる国については、色々吟味が必要ですね。親日国に限るべきかと思います。 話がそれましたが、一つの重大な決断として、昨年末でケミカルピーリングとイオン導入を終了しました。これまで治療を新たに開始することはあっても、止めることはありませんでした。(ルミガン液のように別の治療で代用できることは例外ですが) ケミカルピーリング自体は、希望者はそれなりに多く、また概ね満足もされていましたので、主にこちらの診療上の問題です。どうしても、一定の時間を確保して治療する必要があり、そのスタッフの配置がうまくマネージメントできなくなってしまいました。ドタキャンも割と多く、そのことも一因ですが。 また、ニキビについては、以前はケミカルピーリングが面疱の治療として重要な役割を担っていましたが、現在ではディフェリンゲル0.1%、ベピオゲルなど、面疱に有効な外用剤が発売されており、その役割は終わったように思います。むしろ、毛孔の角栓や、それに伴うくすみに対する治療の方が主役ですね。 これらの治療については、グルコール酸含有の化粧品やコラージュからの酵素配合の洗顔パウダーなどがあり、一度ホームページにまとめようと思います。十分、代用が可能かと思います。 今年は、法人化を本気で考えようと思います。 個人経営と法人については、色々話を聞いたり調べたりすると一長一短ですね。どちらの意見ももっともそうで、とても判断が付きません。しかし、そういうときは思い切って前に進む方がよいのだろうと思います。うちの3息子の誰か一人でも医者になってくれそうなら踏ん切りがつくのですが、現状ではとてもそれは望めそうもありません。悩みはつきませんね。 それから、資金に余裕ができたら、肝斑へのレーザートーニングができる機器を導入したいですね。老人性色素斑については、ジェントルレーザーやトレチノインクリームでだいたい対応できると思いますが、肝斑についてはオプションが少ないのが悩みです。リース契約という手もありますが、そうするとどうしてもリース料以上の収益をというプレッシャーが働いて、適切な治療判断ができなくなりそうです。やはり購入できればいいのですが。 以上、長くなりましたが、昨年の反省と今年の目標を思いつくままに総括してみました。 最後まで読まれた 奇特な方がおられますかね? 本当にありがとうございました。 今年もこころ皮ふ科クリニックをよろしくお願いいたします。 |
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