インタビューに答える民主党の小沢一郎元代表
民主党の小沢一郎元代表は4日までに共同通信の単独インタビューに応じ、野田佳彦首相の消費税増税方針は「筋道が違う。経済政策としてもおかしい」と述べ、法案採決では反対に回る意向を表明した。国民の理解が得られないとして、野田首相が衆院解散・総選挙で信を問うのは困難とも主張。次期衆院選が後継首相の下で早期に実施される可能性に言及した。自らの離党は否定した。
党内最大勢力を抱える小沢氏が増税法案への造反を明言したことで同調者が相次ぐのは必至。参院与党過半数割れと合わせ、最重要課題の実現は一層遠のき、首相の政権運営が行き詰まる可能性も出てきた。 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120204/stt12020418410009-n1.htm 僕は消費税増税には賛成です。と、いうより、逆に消費税を上げずに、今後この国が成り立つことができるのでしょうか?少子高齢化でどんどん生産人口が減り、ということは、所得税を払ってくれる人がどんどん減ってきます。それなのに、介護や福祉など社会保障費がどんどん増えてくる訳ですから、何か財源を作らなければ社会保障そのものが破綻しますね。 もちろん、アメリカみたいに低負担低福祉でよければ、消費税はこのままでもよいでしょう。でも、僕も医療人の端くれですから、現在の日本人の実情をよくわかります。手厚い福祉を当然と思っていますので、とても低福祉には耐えられないでしょうね。小泉改革時のヒステリックな反応を見ても十分わかりますね。 まぁ、消費税の論議はまたの機会にします。これだけで、相当書き込みできそうですので。 それよりも、小沢一郎です。僕は大学生の時に「日本改造計画」を読み、かなり小沢一郎に心酔しました。彼の新自由主義的な発想は、当時としては斬新でした。後の小泉・竹中路線のもとでかすんでしまいますけど。 その前後に自民党を飛び出し新生党を結党、さきがけ、日本新党などと組んで政権交代を成し遂げます。その後、自社さ連合に政権を奪われ下野しますが、新進党→自由党を結党、民主党との合併を経て、再び現在の民主党政権を成し遂げます。つまり、僕が医者になってから現在までの約20年間の政治では小沢一郎が台風の目だったと言って過言ではないと思います。彼の良い、悪いは別として、政治家としての能力は相当のものでしょう。あれだけ、離合集散しながらも力を保っておられるのは、金の力だけではないでしょうね。人間としての魅力があるのだと思います。 一昔までは「誰を首相にしたいか」という質問には、迷わず「小沢一郎に一度は舵取りをさせてみたい」と答えていました。 しかし、現在の小沢一郎をどうしても支持できません。この度の消費税についてもそうですが、本当に国家の大計を考えて行動してるのでしょうか。どうにも、目先の権力闘争に終始しているようにしかみえません。野田総理が政治生命をかけて消費税増税に取り組んでいるのだから、是非とも協力してもらいたい。あるいは、信念を持って反対するのなら、離党をしてから反対してもらいたい。自民党を飛び出た頃の小沢一郎であれば、そうしたはずだと思うのですが。 彼も年をとったんですかね…。寂しいものです。
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