2012 06,06 23:28 |
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最近は学会や講演の準備に追われて、時事ネタをフォローする時間がありませんでしたが、明日の講演の準備が終わってほっとしたところで橋下さんのことについてひとつ。 とうとう大阪都構想に向けて国政も動きそうですね。みんなの党はもちろんですが自民党、公明党も概ね同意でしょうし、あとは自治労を支持母体に持つ民主党がどうするかでしたが、ついに協議に入るみたいです。 大阪を都に変えることにどれだけの意味があるかはおそらくほとんどの人がわからないと思います。僕にもよくわかりません。府と市を統合して無駄をなくすということですが、それだけなら別に府に吸収してもいいわけだし都にする必然性は低いようにも思います。ただし、東京都と同じように行政区にわけて区長を選挙で選ぶことは非常に重要と思います。大阪市のように強大な行政は区に地方行政をゆだねた方が間違いなく小回りはきくわけですから。公務員、特に組合の横暴を市民が監視することにもつながると思います。もちろん、生活保護の問題にしても。 しかし、何にしても橋下さんはしたたかですよね。 僕は大阪維新が原発の再稼働に反対することには違和感がありました。僕自身が原発を必要だと思っていることもありますが、それよりも大阪維新の行く末を心配しています。もしこのまま原発が再稼働されず夏の電力需要のピークを乗り切れなくなったとして、関西で計画停電が行われたとします。僕の偏見かもしれませんが、関西の人々は関東の人たちほど冷静に計画停電を受け入れることができないのではないのでしょうか。そうなったときに、人々の不満は原発再稼働反対の先陣だった大阪維新に向かうのではないでしょうか。実際に永田町の国会議員の間では、このまま再稼働せず計画停電になれば、維新の会への支持がガクッと下がるという読みもあったようです。 しかし、最後のところは橋下さんは期間限定と言いながら原発再稼働を容認しました。これで、ギリギリまで反対したという理想性と結局は再稼働により計画停電を避けられるという現実性と両方を手にしたのではないかと思います。つまり、いいとこ取りですね。これは意図的なのか、結果論なのかわかりませんが、いずれにしても大阪維新に損はない結果です。 橋下さんって、したたかだなーって感心しました。僕の深読みでしょうか。 PR
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