老朽化した安佐市民病院(広島市安佐北区可部南)の建て替えを巡り、松井一実市長は29日、「高度救急医療機能を(建て替え候補地に)移転、拡充し、現地には日常的な医療機能を残す方向で議論を進める」と述べ、全面移転ではなく、病院機能を分けて整備を進める考えを明らかにした。 松井市長は、高度救急医療機能を移す予定の荒下地区(同区亀山南)には、十分な土地があり、災害時に負傷者らを受け入れることができるが、現在地では敷地に余裕がなく、救急搬送時に踏切を越える必要があるなどとした。その上で「全面移転ではなく、最先端の医療機能は荒下地区に移し、日常的な病院機能は現地に残す」と述べた。
安佐市民病院の移転をめぐっては、昨年市議会が紛糾し市長支持派が分裂する騒ぎになりました。土砂災害もあり一時凍結されていましたが、この度再度提案されたものです。 これって、安佐市民病院を2つに分けると言うことですよね。何とも、玉虫色の提案が出たもんです。 うがった見方をしては怒られるかもしれませんが、可部線の延伸が決まった時点で広島市とJR西日本の間で安佐市民病院の移転は合意事項だったのではないでしょうか。でなければ、JRが一旦廃止した路線を復活させるとは思えませんよね。その時点では、議会の移転賛成が得られると読んでいたものが、蓋を開けると予想外の否決になった。住民の反応も思ったよりは移転反対派が多かった。JRと議会(+住民)の板挟みになった市長は、やむを得ず両方を立てる形で安佐市民病院を2つに分離する提案をした。・・・・てとこでしょうか。(あくまで想像ですよ。) しかし、そうだとすれば、これほどバカなことはありませんよね。2つの施設を作って、さらにその両方を維持するのに一体どれだけの税金が余分に使われるのでしょうか。 議会は箱物を作ることには歓迎でしょうから、受け入れるのかもしれませんが、どうなんでしょう。移転か、現地建て替えか、どちらかに決める方が筋じゃあないですかね。
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