2014 10,24 11:21 |
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秋風が涼しくなった頃、厚生局から一通の封書が届きました。
あけてみると、当院の新規個別指導の通知でした。 新規開業すると半年~1年くらいで個別指導があると電子カルテ(ダイナミクス)のメーリングリストでたびたび目にしていたので、とうとう来たかという感じでした。 これから、新規個別指導を受けられる方もおられると思うので、その内容と準備などを書いておきます。参考になれば幸いですね。ただし、厚生局から怒られたら削除しますので。 封筒には、書類が何枚か入っており、まずはその書類を記載して個別指導の1週間前までに送る必要があります。これは、電子カルテの内容や機能、セキュリティ対策などと、スタッフの資格や雇用日など、この3ヶ月の診療報酬やレセプト枚数など調べればすぐわかるものがほとんどでした。 別に、「患者の受付から会計までの診療業務等の流れ図」と「診療報酬請求書等の作成から審査支払期間に請求するまでの診療報酬請求業務の流れ図」、「開設者および管理者(すなわち、僕)の略歴」を作製して送る必要があります。これらは、書式自由なので自分で作製する必要があります。ひな形くらいは用意してくれればいいと思うのですが。 この別添1にあたる書類を1週間前までに送る必要があります。 こんなのを作ってみました。これでよいのかどうかよくわからないまま送りましたが、特段の問題はなさそうでした。 そして、個別指導の1週間前頃に厚生局から電話があり、これから10人を指定して患者名を送るので、当日まで必要な書類を準備するようにいわれました。 このようなリストがFAXされてきました。 ここから、10人分の資料集めです。 診療録(様式第一号(一)の1~3の全て)、検査記録、画像診断フィルムなどを全て持って行く必要があります。電子カルテなので、カルテや検査記録はプリントし、画像や問診表、同意書などはPDFでCDに焼いて準備しました。 様式第一号といわれても、何のことかわかりませんでしたが、ダイナミクスで新規個別指導用のマニュアルが用意されていましたので、DLして参考にしました。 いやいや、助かりますね。ダイナ様々です。他の電子カルテでもこうなのでしょうかね。 そうやって、10人分を用意しました。 意図的なのでしょうが、経過が長く通院の多い患者さんが選ばれています。ですので、開院してからのカルテは処方箋、明細書などはかなりの枚数ですよね。紙代だけでもバカになりません。 10人分のカルテ、処方箋、明細書、検査所見を患者別に束ねました。 写真や同意書、紹介状などは患者別にフォルダを作り、その中にまとめました。 それ以外にも、開院してからの酸素の購入伝票、審査会での返戻・増減などの書類も用意しました。 そうして準備をした後に、10/22合同庁舎内の厚生局に乗り込みました。 厚生局では書類を提出した後に、安佐医師会からDrが1名、保険審査からのDrが1名、厚生官の方が2名と僕で計5人で指導が始まりました。 こんな感じですね。 審査会のDrは皮膚科の先生でよく存じている方でしたので、厳しい指摘はありませんでした。 厚生官からは少し突っ込んだ指摘もありましたが、それでも驚くようなものではありませんでした。特定疾患の指導内容や手術記録、同意書などがちゃんとそろっていれば、大きな問題はないようです。診療時間を勝手に13:00→12:45に変えていた点や、標榜科に形成外科を自称していた点を正されました。ちゃんと、厚生局にも報告、申請しなければならなかったようです。このあたりは認識不足でした。 認識を正された意味でも、この度新規個別指導を受けたことはよかったと思います。 不思議なのは、僕よりも遙か前から開業されている先生方で、新規個別指導が当たっていない方が多数おられることです。この度の指導に際し、数人の先生に新規個別指導のことを聞いてみましたが、みなさん指導されたことはないといわれていました。 なぜでしょう。うちが問題視されているんでしょうかねぇ。 PR
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コメント |
先日されました、一番腹が立ったのは診療時間内に来るように命令された事です、新規ですから、患者数もまだ安定して無いのにそれは無いと抗議も実りませんでした、指導はにぎにぎしく行われ、こちらは何の落ち度もないので堂々としてました。カルテ記載猫の細かい注意やカルテ一号紙の病名の記載に対しての些細な指導のみで、かなり早く終了。アホみたいな時間でした。審査員が10枚のカルテを何とかケチを付けようとする態度は滑稽でした。確かに全ての開業医が選ばれる訳ではなく、ただ開業後全く鳴かず飛ばずの施設には通知が無いとの事、少しホッとしました。事務処理は上の方とほぼ同じです。
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