2013 10,01 08:31 |
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とうとう念願のクライマックスシリーズへの進出を広島カープが決めてくれました。 サンデーモーニングの関口さんが言っていましたが、優勝した巨人よりカープの方がよっぽど盛り上がっています。そりゃそうですよね。何せ、Aクラスは97年以来16年ぶりです。今の中学生以下はカープのAクラスを見たことがないってことですから。 ここまできたら、阪神を軽くあしらい、巨人を粉砕して日本シリーズへ進出し、マツダスタジアムで29年ぶりの日本一を決めてほしいですね。アニメの「進撃の巨人」はおもしろいですが、野球は「進撃の広島カープ」でおもしろくしてほしい。是非ともお願いします。 その陰で、前田智徳選手が引退を決めました。 本当に侍というイメージがぴったりとくるすばらしい選手です。ぶすっとしたところは、まさに「肥後もっこす」の典型ですね。意外と饒舌という話も聞きますけど。 前田というと、91年の西武との日本シリーズ第2戦の決勝タイムリーを思い出します。あのときはまだ2年目だったと思います。まだまだ線の細い選手でしたけど、眼光だけは異常に鋭かったです。 それから、なんといっても北別府の200勝間近の東京ドームの巨人戦で、前田がセンターライナーを後逸し北別府の勝ちを消してしまった試合があります。そのあと、終盤に弾丸ホームランを打って、泣きながらダイアモンドを1周した姿がなんとも印象的でした。解説の江川が、「すごいものを見ましたね~」といったのも憶えています。ヒーローインタビューも拒否したんじゃなかったっけ。おぼろげな記憶で書いていますので、嘘があるかもしれませんが。 当時のカープには下位指名ながら中枢を担う選手がたくさんいました。代表が江藤、緒方、金本、前田の4人です。緒方は遅咲きでしたからカープに残ると思いましたが、残りの3人の中でまっさきにFAでカープを去るのは前田だと思っていました。おそらく多くの広島ファンがそう思っていたんじゃないでしょうかね。しかし、結局広島に最後まで残ってくれたのは前田でした。もちろん、ケガがあったからでしょうが、それでもカープ一筋でいてくれたことは本当にうれしいです。 昔話をすると、僕は前田という選手に感心したことがあります。 僕は長崎大学の学生時代に日南のキャンプを見に行っていました。貧乏学生だったので、ひたすら一般道を長崎から日南まで運転し、しばらく車で寝泊まりしながらキャンプを見ていました。憶えているのは、佐藤剛がルーキーだった年です。93年くらいかな。 ハードな練習の最後の締めは、二人一組でカゴいっぱいの玉をお互いにトスバッティングします。カゴが空にならないと、全員のその日の練習が終了しないというシステムだったようです。 前田は確か山田と組んでいたような記憶です。誰しも、とっととやって練習を終わりたいので端から見ていてもかなりハイペースで球を打っていました。小早川など最たるもので、次々ととにかく玉を減らせとばかりに打っていました。その中で、前田だけは一球一球確認しながら打ち続けます。前田のカゴが空にならないと練習が終わらない訳なので、当然早く終わった先輩からは「はよーせーや!」といわんばかりのプレッシャーですが、それを意に介せずゆっくり打っていた姿は印象的でした。 もちろん、これを評価するかどうかは人それぞれです。協調性がないと考えることもできるでしょう。僕も自分の近くに同じような人間がいたら、そう思います。ですが、その時は前田を見て、なんだか身震いするような思いがしたのも事実です。 前田談義はこれくらいにして、明日からの3試合にすべて勝ち、貯金を作ってクライマックスシリーズに進んでほしいですね。 PR
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