ふと、思うことがあります。 正月に実家の三次でテレビを見ていました。テレ朝でナニコレ珍百景をやっていて、山口県柳井市平郡島に9年ぶりに小学校が開校されるという内容でした。島に移住してきた家族の女の子が小学生1年生になるため、廃校を急きょ改築し校長、担任の二人を招いて小学校が再開されていました。ウド鈴木がその女の子に会いに行くという、ほほえましい内容です。 つまり、その小学校には児童はその女の子だけです。それに対し、教員が2名いるということです。 少し違和感を感じないではなかったですが、島全体で歓迎するような雰囲気でしたので概ね島民も好意的なのだろうと勝手に思いました。 先日、たまたまこの平郡島にお住まいの方と話をすることがありました。 その方曰く、柳井市はこの小学校を再会するため、1年に1500万円程度の予算を計上しているそうです。つまり、卒業までに約1億円がかかることになります。島では、消波ブロックの修理や波止の改修など本来はやって欲しいことがたくさんあるようですが、この1億円のためにその他の事業には予算が付かないといわれていました。しかも、移住した家族は島の出身者ではなくまったく別のところからこられたそうで、ずっと定住するかどうかもわからないそうです。 つまり、あまり肯定的にはとられていないという感じでした。 ものの見方は立場が変わると、大きく違いますよね。あらためてそれを感じました。 確かに、女の子には教育を受ける権利がありますが、そのために二人の教員が単身赴任で来られるとなると、犠牲も大きいですよね。だって、その教員にも家族があるはずですから。それなら、女の子が本州に住む方が合理的とも思います。もともとの島民ならやむを得ないのでしょうが、そうでないだけに複雑ですね。 税金というものはやはり平等感があって初めて成り立つものです。したがって、どこかに偏るとどうしても不満が残ります。平郡島の話は分配についてですが、負担についても一緒ですね。 そういう意味では、所得税を払わないお年寄りや低所得者からも薄く課税する消費税アップはやはり必要と思うのですが…。民主党はきらいですが、野田前総理の功績を現自民政権は無駄にしないようにして欲しいです。
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