2015 09,07 09:42 |
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不安定な天気が続きましたが、今日は秋晴れです。
朝夕はめっきり涼しくなり、本日からクリニックのエアコンをつけていません。昼には暑くなるかもしれませんが。 ここのところ、安保法制など政治的なことばかり書いてきたので、本日は反省して皮膚科のことについて。 皮膚科の治療の三本柱の1つが光線療法です。 光線療法は、太陽灯にはじまり、赤外線療法、紫外線療法などと進歩していきました。 現在、皮膚の治療で頻用されるのは、紫外線療法です。以前はUVAの照射が主流でしたが、現在はUVBの中から有害な波長を除いたナローバンドUVBという光線療法が主役ですね。 当院でも開院時よりナローバンドUVBの機器を導入しています。 ダブリンという、立ったまま照射できる機械です。開院した2年半前の時点では広島県で初の導入でした。(今は違います。) 屏風のように開いて使います。利点は、1回の照射で全身の半分に照射できますので、全身の皮疹でも2回の照射で治療が終わります。それから、縦型なので場所をとらないことも魅力です。 しかし、やはり欠点もあります。 アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)のように、全身に皮疹があるときにはよいのですが、白斑(はくはん)や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)のように、皮疹の範囲が狭いときには治療がむずかしいです。皮疹の出ているところ以外を服や布で隠して照射するのですが、夏は暑いし、子供はジッとできないし大変ですよね。 もちろん、ちゃんと治療できれば効果はあります。 白斑(はくはん)です。昔は白なまずといわれていた疾患で、皮膚の色が抜けて白くなる疾患です。 ナローバンドUVBが最も効力を発揮する疾患ですね。当院の症例です。患者さんの同意を得て掲載しています。 ナローバンドUVBを11回照射しました。まずまず、色素の新生が認められます。 このように、お腹や背中の白斑なら現在のダブリンでも何とかなります。 しかし、顔面や手の甲になるとちょっと難しいですね。 そこで、ハンディタイプのエキシマランプの購入を決めました。 エキシマランプとは、308nmの単一波長を照射する機器です。 ちなみに、ナローバンドUVBは311-313nmの波長が含まれており、それをさらに純化した機械とも言えます。短時間で高エネルギーを照射できるため、治療時間は一瞬です。 プリズム状の照射部を押し当てて照射するため、小範囲の治療に適します。あるいは、小児のアトピー性皮膚炎のように、皮疹が掻いたところに散在するときにも照射ができますね。 もともとは、肝斑のレーザートーニング用のメドライトというレーザーを購入するつもりでした。当院の患者層からすれば、その方が収益に寄与しそうですが、やはり皮膚科である以上、適切な光線療法が提供できる方が大切と思い、エキシマランプの購入に踏み切りました。 医療機器は高いですね。購入価を明かすことはできませんが。 PR
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コメント |
エキシマランプよりヤグレーザーですよ。こちらのレーザでシミ取りや刺青除去、トーニングがすべて出来ます。いつまでも古い皮膚科にこだわらずに新しい収益のある施術をされた方が良いですよ。他の皮膚科さんと並ばずに独自路線を進めて下さい。
【2015/09/1401:45】||自由人#5324426c4b[ 編集する? ]
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