2016 06,28 12:38 |
|
前回、速報をみながら、どーかなぁと思いつつブログを書いて終わっていました。
その後、まさかの離脱派の勝利でした。 ちょっと、あっけにとられましたね。 僕は、関西ローカルで辛坊治郎さんがキャスターをやっておられる「す・またん」という番組をYouTubeでいつも見ています。投票日の朝のす・またんでは残留派がほぼほぼ勝利するのではないかと辛坊治郎さんが言っておられましたし、経済の損得勘定からしてもそうなるものと思っていました。 しかしわからないものですね。 振り返れば色々な要因があったようです。 例えば、当日は荒天で交通機関が止まったところが多く、80%以上と予想された投票率が72%に留まった点や、直前の予想で残留派優位という情報が流れたため、中間派が離脱に傾いたと言うこともあるそうです。それ以外にも、EU分担金の週あたり3億5000万ポンドが国内向けにまわせるという半分デマが拡がったことや、労働党とその支持層の解離、移民問題など色々あるようです。 専門家の分析は置いておくとして、僕が一番気になったのはシルバーデモクラシーです。大阪都構想でも否決の決定打になったものですよね。 この度のイギリスの国民投票の年代別分布です。 若年者では圧倒的に残留が多く、逆に高齢者では離脱が多い傾向にあります。 これって、どこかで見た図と同じじゃないでしょうか。 そうです。昨年5月に否決された大阪都構想の住民投票と同じです。 これが大阪都構想の年代別の投票分布です。(出口調査ですが) やはり70代の高齢者のみが反対が賛成を上回っています。 このことについては、過去のブログでも書いたことがあります。大阪都構想が否決されたときには体の力が抜けるほどにショックでした。 もちろん、大阪市とイギリスでは人口分布が異なりますので、高齢者の反対のみが離脱の決定打ではないのかもしれません。 しかし、人口ピラミッドをみると、、、 これが大阪市の人口ピラミッドです。 そして、下がイギリスの人口ピラミッドです。 確かに高齢者の割合は大阪市の方が大きいですね。 ですので、イギリスの国民投票の結果はあながちシルバーデモクラシーのみではないかもしれません。 ですが、やはり高齢者の意見で国あるいは地方自治体の方向性が決まってしまうのはどうにも納得がいきません。 これから長い時間を生きる若者にこそ、国の方向性を判断してほしいと思います。 こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、国や地方自治体の将来を決める国民投票(住民投票)では、これから生きる期間の長い年代の票数に少し傾斜配分をかけてはどうでしょうか。あるいは、住民投票に関しては、世代間で有権者の人数が同じようになるように調整するとか。 だって、これから長く生きるものほど、将来を決める権利が大きいと思うのですが。 もちろん、間接民主制の通常の選挙では、もう一度代議員が議会で審議をするわけだから、その限りではありませんが。 もし、この度の参議院選挙で自民党、公明党、大阪維新、日本のこころで2/3の議席が確保できたら、憲法改正の発議が可能となります。その後行われるであろう国民投票ではこの点をしっかり考えてもらいたいと思います。その意味では、この度の参議院選挙での18歳、19歳の投票率が今後の日本を決めるといっても過言ではないということですね。 少し気が早いですが、この手のことは備えこそが大事ですよね。 PR
|
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |