2019 07,20 08:18 |
|
ぐっと蒸し暑くなってきました。
これからが夏ですね。 一昨日ふと気づくと、当院のホームページのアクセス数が500万アクセスを超えていました。 今年の2/13に400万アクセスを超えたとブログに書いていますので、たった5ヶ月で100万回アクセスされたってことになりますね。 2019年2/19のブログ:移ろいゆく西風新都 異例のペースでアクセス数が増えていますが、どうしちゃったんですかね。 ジャストシステムのサーバーを使用していますので、お金を払ってアクセス解析を契約すると ①ページ別のアクセス数 ②アクセス媒体(PC,スマホ、さらにiOSかAndroidか) ③ブラウザの種別(IE,Chrome,Firefox,Safariなど) などを知らせてくれます。ホームページビルダーを購入して1年間はこのアクセス解析が無料でサービスされていましたが、その後は契約していません。 なので、どのページが人気なのかさっぱりわかりません。 ですが、お問い合わせからの質問の多くがデュピクセントについてなので、そのページの閲覧が多いのかなと勝手に想像しています。あとは、円形脱毛症、多汗症のことでホームページをみてから受診される方が多いですね。 いずれにしても、たくさんの方に閲覧してもらえるのは、うれしいことに違いありません。 これからも、できるだけ有益な(かつ、刺激的な)内容をアップできるようにがんばります。 今週、とても衝撃を受けたのは、 7月18日(木)に起こった京都アニメーションの放火事件です。 ここ何年かでもこうした無差別殺人が数件はあったと思います。5月には川崎殺傷事件があったばかりです。 どの事件も凄惨であることに違いはありませんが、僕は放火→火傷についてはとても胸が痛みます。 火傷というのは、とてもとても辛い疾患です。 広島大学皮膚科は火傷の治療で有名です。というより、全国的にみても皮膚科が火傷を初期治療から手術、リハビリまで全課程をフォローするのは広島大学だけと行っても過言ではありません。もちろん全身管理はICU,リハビリはリハビリ科に依頼はしますが、主治医はあくまで皮膚科医です。 広島大学皮膚科に入局すると、その日から火傷との関わりが始まります。年によっては、年間に全身熱傷が20人くらい入院します。一人の患者さんに数回の植皮術が必要となり、入院してから退院までには数ヶ月かかることが普通です。 僕は手術班でしたから、入局3年目くらいからはほとんどの熱傷に関わってきました。 現在は働き方改革で熱傷の手術も昼間に行うようですが、当時は熱傷の手術は通常の仕事が終わってから夜間の緊急手術というのが当たり前で、日付が変わってから手術開始なんてことも年に何回かはありました。翌日が大竹や吉田でバイトの日には、手術が終わった後そのまま車で移動して車の中で寝たこともあります。その方が朝の渋滞にはまらないので、少しでも睡眠時間を稼げますからね。 というように、治療に携わる側も大変ではあるのですが、受傷された患者さんの辛さは想像を絶するものがあります。 一つ一つ挙げての説明は控えますが、救命処置が終わった後は傷がふさがるまで植皮と軟膏処置が延々と続きます。ようやく傷が閉鎖できても、その後は拘縮(ひきつれ)との戦いが続きます。もちろん、醜形が残ります。そして、長期的には皮膚癌の続発に備える必要があります。 事故で火傷という場合はやむを得ませんが、若い人の火傷で多いのは自殺です。声を大にして言いたいのは、自殺の手段に火傷を選ぶのは絶対にやめてほしい。意外と死にきれないことが多いし、生き残ったときの治療の辛さを考えてほしいからです。 そして、この度のような人を殺める目的で放火というのは、心底怒りを感じます。 亡くなった34人にも胸が痛みますが、負傷されている34人にも重症熱傷の方がおられるものと思います。この時点でも救命処置と植皮術が行われているのかもしれません。 自身の経験から、この大変さが実感できるので、なんだかやりきれない気持ちがします。 犯人も重症熱傷を負っていると聞きます。おそらく同様に治療中なのでしょうが、犯人を回復させて犯罪に至った理由を聞き出したいという気持ちもわかりますし、この治療の辛さを犯人にも身をもって味わせてやりたい思いもあります。ですが、それにも多額の医療費が必要になります。 重症熱傷の医療費は極めて高額です。一人に数1000万円なんてこともまれではありません。 それだけの医療費を税金から払って、この犬畜生のような犯人を救うのは、、、どうにもやりきれません。 医者が言ってはならないことかもしれませんが、このまま治療せずに消極的な死を与えることも考えてはどうでしょうか。今の日本でそれができないことは重々承知ですが、助けておいて結局裁判で死刑判決では、、、、何のための治療なのでしょう。 PR
|
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |