2014 01,14 22:45 |
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今ひとつ不評だった昨年のNHK大河ドラマ「八重の桜」ですが、僕としてはわりと楽しく見ることができました。少なくとも、一昨年の「平清盛」よりはおもしろかったと思います。 明治維新はどうしても官軍である薩長土肥側から描かれることが多く、いわゆる賊軍である会津藩の立場から描かれることは少ないですね。強いていうと、新撰組は会津藩のお抱えなので、その盛衰の課程で会津藩のことも垣間見られますが、そもそも新撰組は類テロリストですので最後は連合赤軍のように内部粛清で衰退していきます。会津藩のように崇高な理念の元に戦ったわけではありませんね。 ですが、会津藩は結局時勢を読めなかったということですね。藩祖の保科正之が徳川秀忠の落胤だったことから藩主に取り立てられ、徳川家に大恩を感じ厳しい家訓を残したため、結局最後までこの家訓に縛られて自滅を選ぶことになりました。松平容保の一途さには共感よりも苛立ちを感じてしまいます。 僕は三次の出身なので、どうしても長州藩に思い入れがあります。毛利家はもともと安芸吉田の出ですし、現在でも八千代~三次には毛利家の家臣の姓と同じ地名がたくさんあります。志道聞多(後の井上馨)の姓である志道は八千代にありますし、桂小五郎(後の木戸孝允)の桂は吉田にあります。その他、高杉や国司などの地名も残っています。関ヶ原の後に周防長門に減封させられたため、どうしても長州藩=山口県のイメージがありますが、元は広島、特に安芸高田市~三次市だということは、われわれの誇りでもあります。 しかし、幕末の振る舞いを見る限り、会津藩のように正義一途な思いで行動したとは思えませんね。もちろん、救国の思いがあったことは間違いありませんが。 さて、八重の桜を見て会津藩のことも勉強したくなりました。実は以前、司馬遼太郎の「峠」を読んだときに会津について読んでみようと思い、早乙女貢著の「会津士魂」を古本で買ったことがあります。しかし、どうにも会津のことを読むと辛くなってきて、途中で止めてしまいました。探してみましたが、3巻しかみつかりません。そうかと思うと「続 会津士魂」の1巻が出てきました。いったいどんな買い方をしたのか憶えていませんが、しょうがないので図書館で借りることにしました。 借りた「会津士魂1,2巻」と家にあった本です。 まだ1巻の途中ですが、長州藩のことは悪魔のように書いてあります。まあ、会津側から見れば実際そうなのでしょうけど。そして、漢字が難しい。ちゃんと読もうと思うと、辞書が手元にないとわからないくらいです。著者の早乙女貢さんといい、池宮彰一郎さんといい、この年齢の歴史小説家は博学ですよね。司馬遼太郎さんは平易で読みやすいですけどね。だから、人気があるのでしょうが。 これは以前買っていました。ビジュアル的には結構おもしろいです。 今年の夏休みには会津を中心とした東北回りをしてみたいと思っています。家族の反対にあいそうですけど。 PR
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